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千葉県横芝光町で農業を家族で営む。お米は減農薬コシヒカリ米、野菜はオーガニックで栽培。体にやさしい食材とは何かを勉強するため、2016年7月ナチュラルフードコーディネーターの資格を取得。
このサイトではナチュラルフードについて勉強したことを中心に記事を書きたいと思います。
ナチュラルフード(自然食)
私たちは、食べることを当たり前に繰り返す中で、その食事の大切さを見失いがちです。お金さえ出せば、簡単に食べることができる現在の日本。「時間がない」「忙しい」と言い訳をして、お腹を満たすだけの「作業」になってしまうことも多いと思います。私も仕事、家事、母親としての役目を果たす中で食べることが「作業」になってしまっていることがあります。そんな毎日をガラッと変えることは無理ですが、仕事としてお米、野菜を育てている自分だからこそ、ナチュラルフード(自然食)に少し興味を持ちましたので、勉強をしています。
その中で、勉強したことを皆様にも伝えられたらと思います。
ナチュラルフードとは
毎日いただいている食事。食事から大きな力を得るためには、人間が無理やり作り上げたものではなく、より自然な環境の中でたくましく育った物。生命力が満ち溢れる食材それがナチュラルフード(自然食)です。
例えば野菜では、農薬や化学肥料を使わずに有機(オーガニック)農業で作られた農産物。有機農業の畑は土地自体に元気があり、そこで作られた物は自然の恵みがたくさん注がれています。
肉や魚も狭い場所で化学薬品などを使って育てられたものではなく、自然の中で生きたもの。
その他加工食品も防腐剤・発色剤・人口甘味といった添加物を使わずに、伝統的な製法で自然に力を利用して作られた物。
ナチュラルフードの多くは、旬のもので栄養価も高く、体にも環境にもやさしいものです。
人はやさしいものを食べると、自然においしいと感じられるはずです。
安心できる農産物(食材の選び方)
1.農薬の残留が少ないものを選ぶこと
*有機農産物
有機農産物とは、国から認証を受けている証拠(有機JASマーク)がついている農産物のことです。多年生作物(地下茎、根などが枯れずに毎年、茎や葉を伸ばす物)においては最初の収穫の3年以上前、それ以外の作物は種まきや植え付けの2年以上前から、化学的に合成された肥料および農薬を使用せずに栽培したもの。第3者の認定機関による検査機関を受け、合格した農産物に「有機JASマーク」が付けられます。
そのほか、遺伝子組み換えの種苗の使用は禁止で、収穫後の化学物質の使用および放射線の照射も禁止されています。国内での生産量はまだまだ少なく、農産物全体の0.1~0.2%程度です。
*特別栽培農産物
化学的に合成された肥料および農薬の使用を、公的基準(地域や都道府県で異なる)の50%以上を削減して栽培した農産物です。
表示は自己申告によるもので、第3者の認定機関による検査認証は不要です。また農薬を全く使っていない場合でも「無農薬」表示は禁止されており、「栽培期間中農薬不使用」という表示であれば適合とされています。
2.近くで採れた物や国産の物を選ぶこと
人の体(身)は、その生活する環境(土)とつながっている(不二)という「身土不二」の考え方に忠実であろうとするなら、できる限り近くの産地でとれた物を選びましょう。
この身土不二という考え方は、同じ風土で育てられた細胞との親和性であり、植物の体の約70%を占める水分と身体の親和性とも言えますが、生き物同士の相性という観点からも理解できる考え方です。
また、作る人の思いがこもった農産物を食べることも大事です。同じ国民同士、同じ民族同士で、お互いの繁栄や幸せを願うことはとても大事で自然な気持ちです。
自然の本来の力、生命力あふれる土本来の力で育てられたさくもつを選ぶことが、健康を守り、そして自然環境を守ることにつながる大切な選択です。
バランスのとれた食事とは
*現代の食生活の乱れ
1、伝統的な和食の減少
飽食の現在では、価格も手軽ですぐに食べられる食品は選ぶものも困るぐらいにたくさんあり、望めばいつでも好きなものを好きなだけ食べられる環境にあります。現在は、家庭でも魚中心で旬の食材を使った伝統的な和食は減り、肉中心の欧米型の食事が増えています。
現在の日本の食事は欧米化し、脂質のとりすぎです。これに加え、脂質を体内に蓄積せずにエネルギーに変えてくれるビタミンやミネラル、余分な脂質の吸収を防いでくれる食物繊維などが豊富な野菜や海草の摂取が不足しています。さらに運動不足まで重なり、どんどん体内に脂肪が蓄積する悪循環に陥っています。
2、朝食を食べない
朝食は、夕食から長時間食べていない体にエネルギーを補給し、体を目覚めさせる大切な食事です。時間がないことやダイエットを理由に食べないと、昼食までエネルギー不足が続き、やる気の低下やだるさを招くだけでなく、極力エネルギーを使わず、食べた時にできるだけ体内に脂肪としてエネルギーを蓄積する、太りやすい体質になります。
3、食生活を見直す
*夜に食べる量を控える
*夜食べる時間を早くする
*朝食を食べる
*洋食の回数を減らす
*野菜や海草を食べる回数を増やす
*旬の食材を積極的にとり入れる
*作り置きのおかずなどを作り、野菜や海草の品数をを増やす
4、旬の食材の魅力
日本には四季があり日本の食材には「旬」というものがあります。今では品質改良や栽培技術の進歩で1年中いろいろなものが買えます。
ビニールハウスなどではなく路地で自然に収穫できる旬の野菜や果物は、栄養価がほかの季節よりも高く、おいしいうえ価格も安いです。
冬場が旬の食材には体を温める力が、夏場が旬の食材には体を冷やす力があり、体を健康に保つ手助けをしてくれます。旬を熟知し、旬のしょくざいをいただくことで、健康な体を維持したいものです。
今は運動しないで痩せるようなサプリメントなども出ています。まずは過度なダイエットを考えるより、食生活の見直し、適度な運動を行い健康的な体を身につけることから始めてみてはいかがでしょうか?自然と健康で痩せやすい体が身につくかもしれません。